初ブルネットとのあれこれ その4

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納車当日、理想はAと一緒にディーラーへ行くことだったのですが予定が合わず。1人で代車に乗って行きました。新しいクルマを迎えることの喜びとAを助手席に乗せデートする期待とで幸せな気持ちでした。記念撮影を終え立派なフラワーブーケをプレゼントされ納車完了。帰宅後すぐにクルマのエクステリアとインテリアを写真に収めるとすぐにメールに添付し報告。「Omedeto ! Kakkoii ! 」クルマ好きなら分かってもらえると思いますが、自分が褒められるより嬉しかったのです。

そして迎えた日曜日。納車日から雨が降らなかった事を無神論者の僕は都合よく神様に感謝し、Aのアパートへと向かったのでした。休日ということもあり混雑している幹線道路。約束の時間を少し過ぎてしまいました。到着して電話すると準備に時間がかかっているようで少し待ってとのこと。エンジンを切り一服して待つことにしました。緊張も手伝ってか煙草の本数も増えます。30分は待ったでしょうか。Aが部屋から出てきます。あれ?結構フォーマルなカッコしてる…。黒のセットアップに赤いブラウスで登場したA。(うわぁオレ失敗したかな…。もしかしてウクライナでは初デートはスーツとか決まってるのか??)なんてことを考えつつ、彼女を助手席へエスコート。クルマを出して間も無く助手席から「ワカリマシタ ?」と一言。「え?なに?」と返すと「フク、クルマトオナジニシタ」そうなんです。僕が彼女へ送っていたクルマの写真をもとに内装カラーと同じ赤×黒コーディネートで来てくれたのです。

2人でいると渋滞ですら楽しいものとなり、退屈せずにお台場へ到着。特に決まった目的があるわけでもなかったのでしばらくアクアシティやらショッピングモールをプラプラすることになりました。今だったら絶対にしないのですがフラッと立ち寄ったCOHCHでAに「欲しいものあったら買ってあげるよ。」と、バッグを買ってあげたのでした。当時の僕はAの事で頭も心も支配されていたこと、そして金銭にも余裕があったこと、まぁCOHCH位ならと…。良いところをみせようとして金銭で見栄を張るという初期段階でやってはいけないことをしてしまったのです。とにかく僕のことを気に入ってもらおうと誤った頑張りをしたわけです。まぁハードルを自分自身で上げてしまいました。実はこの日、僕はクルマのトランクにあるプレゼントを用意していたのです。冷静に思い返してみるとそれだけで十分だったのですが。

バッグを当然Aは喜んでくれました。その様子を見て僕も嬉しくなりました。しばらくモール内を歩いていると彼女の歩くスピードと様に変化がありました。足を引きづるような歩き方になったのです。素足に新品のヒール、それも中々の高さのものだったため靴擦れを起こしてしまったのです。そのままにするわけにもいきませんし、裸足で歩かせるわけにもいきません。ということで歩きやすい靴もプレゼントし履き替えてもらいました。その後食事をし、外も暗くなったので帰ることに。

駐車場へ戻りAを助手席に乗せ僕はトランクへ。用意していたのは青い薔薇の花束。いつも同じ赤い薔薇ばかりではつまらないと思ったから。真っ青な薔薇は現時点では自然栽培は不可ですので生花を染色したものです。花束を取り出すと再び助手席側へまわってAへと渡しました。何となく恥ずかしさもあったのか彼女のリアクションの確認もせず、運転席へ乗りこみました。すると助手席から花束もろともダイブされるような形で首に腕をまわされキスをされました。あまりの突然の出来事にビックリしました。僕から離れた彼女は言いました。「キョウカエラナイ。」はい、僕も帰すつもりはありません。お台場を後にホテルへとクルマを走らせました。花束を見る彼女の喜び様はバッグのそれよりも上でした。こうして僕らは初めて2人で夜を過ごし結ばれることになったのでした。

続く…

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