「Continental ExtremeContact DWS06」レビュー

「Continental ExtremeContact DWS06」レビュー

たまにはクルマのお話。

彼女をクルマのリアシートに乗せて走る機会があったんですよ。今まではほとんど助手席だったんですけど。彼女が後ろから走行中に何かうるさいと文句言うんです。「ゴーッ」ていう音がすると。言われてみれば確かにするなぁという気がしないでもない。ただし今の車は前車の半分の値段もしない国産車。そんなもんだろうと思ったんですね。それに加えて僕のクルマは車高を落としてエアロパーツもついてるのですが、スロープで擦ってサイドスカートに亀裂が入っていたのでそこからの風切り音かなぁという程度に考えていました。

その後車検(2回目)だったのですけど、ディーラーで「タイヤ残り3mmなのでそろそろ交換ですね。」と言われました。その時に「あのうるさい音はタイヤノイズかぁ。」と初めて気づきました。それでも「車検で出費したし今はこれ以上の余計な出費は控えたい。3mmあればあと5000kmはイケるなぁ。」と軽い気持ちで考えていたのです。実は僕はホイールを変える時かパンクでしかタイヤ交換をしたことが無いのです。5年目を迎えたマイカーですがそもそも3年以上同じクルマに乗るのも初めてなので。この時は消耗したタイヤの恐ろしさを知らなかったのです。

先日の西日本を中心とした大雨の日。夜間クルマを走らせている時でした。視界不良でしたしスピードも通常よりも出ていなかったのですが、大きな水溜まりにタイヤが入った瞬間にハンドルをおもいっきり取られてしまったのです。なんとか体制を立て直すことができたものの後続車もいましたので、それはもうヒヤッとしました。これはもう雨の日は乗れないな。というか一刻も早くタイヤ交換しないといけないなと…。

急遽タイヤ探しをする羽目になりまして。履いていたのがブリジストンのPOTENZA S001の20インチ。ホイールを変えたのが3年前位で40000km位走ったでしょうか(ネットでは1万キロでツルツルになったなんて意見もありますがどういう走りをしてるんだと…)。当時タイヤ館で1本50000円程したハイパフォーマンスタイヤです。当時はまだお財布に余裕があったので躊躇なく国産ハイスペックタイヤを選んだのですが、今は状況が違います。あれやこれやネットで調べてるうちに、あるタイヤが目にとまります。それがコチラ。

Continental ExtremeContact DWS06

ドイツメーカーのコンチネンタルのタイヤで、その名があらわす通りDryWetSnowと路面を問わないオールシーズンタイヤです。メーカーはオールラウンドスポーティタイヤと謳っていますね。当然スタッドレスと比較すれば雪上走行能力は落ちるでしょうが、僕が住んでいる場所は冬季を通して雪が積もっても数日間。このタイヤで凌げればと少し期待。そもそも豪雪地帯へは車高の低い僕のクルマでは行けませんし。ネットでの評判も上々。何よりもこのタイヤの価格。僕のサイズで1本13,000円程。インターネットで購入したのでポイントもつきます。4本でS001の1本分の値段という(笑)。命に関わる部分なので安ければ良いというわけでは決してなく、今の懐事情と性能と寿命をしっかりと考慮。タイヤ屋さんへ直送してもらい交換してもらいました。

サイズ変更は無し。245/35/20。フェンダーへの干渉も無く(過去にインチアップ+ローダウンで若干の干渉があったためツメ加工済)、アライメントも今回は調整無し。届いたタイヤはルーマニア製の2017年後期製造。空気圧は夏ということもありショップオススメの高めを無視して250~260kPaでお願いしました。以下交換後100km走行しての個人的感想です(※約40000km使用時のS001との比較)。

・明らかに乗り味がマイルドになった。S001より空気圧を下げたことを差し引いても突き上げ感が軽減され乗り心地が良くなった。もうちょっと空気圧高くてよかったかなと思います。

・新設道路などのツブの細かな舗装路でのロードノイズが無くなり静かになった。しかしツブの粗い路面では今まで同等かそれ以上のゴーッという音が耳の奥に響く印象。独特のトレッドパターンゆえ仕方がないのかもしれません。この辺りは遮音性の高い高級車なら気にならないかもしれませんね。

・タイヤ自体が軽いのかスムースに転がっている感覚があり燃費の向上が期待できる。一方でタイヤが車を止める感覚が薄まり、エンジンブレーキからのフットブレーキング時に今までと同じ感覚だと前方車との車間を詰めてしまう。気持ち早めにブレーキを踏んだ方が安心。これは慣れの問題ですね。

・梅雨明けしたので未だウェット路面での走行はありません。後日追記予定。
(8/12追記:台風が上陸すると言われていた日、結構な雨が降りましたがハンドルを取られる心配も無く停止も問題ありませんでした。安心して走れると感じました。)

・関東全域に雪予報が出た日の2019年1月31日PM10:00~2月1日AM0:00頃、結果積雪するほどではありませんでしたが一番降っていた時間帯に運転していました。止まっているクルマのボンネットや窓ガラスに薄っすらと積もる程度で道はウェット~みぞれ程度。その状態ではコントロール、ブレーキング共に問題はありません。やはり年に数度軽度な雪が降る地域ではスタッドレスタイヤに履き替える必要すら無いと感じました。ただしアイスバーンには対応していないようなので高速道路等は注意が必要です。(2/5追記)

結果、Continental ExtremeContact DWS06に履き替えて良かったです。あとはロングライフを望みます。ちなみにポテンザ S001も良いタイヤに間違いはなく、僕のクルマにはオーバースペックだということ。S001も更に進化したS007Aが発表され以前よりお求めやすい価格になっていますね。予算に余裕がありスポーティーな走りを楽しみたいならそちらもオススメです。いずれにしろすり減ったタイヤでは本来の性能が発揮されないということですね。

私事カテゴリの最新記事