TBSで放送された「ウチの子 ニッポンで元気ですか?」といテレビ番組をみた感想。遠い国から日本へ行って頑張っている子供の様子を母国の家族がVTR映像で確認するというような内容。その中で盆栽の巨匠に弟子入り修業するロシア人青年のアンドレイ君とそのご家族が紹介されていました。
再現VTR内で親の反対を押し切り、家出同然に日本へ来て盆栽の巨匠木村氏の元へ弟子入りするというシーンが超簡単に描かれていたんですね。アンドレイ君は16歳の頃に一度日本へ留学経験があったようですが、それでもロシアから日本へ来るというのはビザの関係もあり大変なんですね。決して家出ついでに来日なんて程簡単なものではないはずなんです。その点もう少し詳細に描かれていれば彼の盆栽や木村氏への熱意がより伝わるのではないかと思いました。
一方で木村氏の元で一生懸命に働くアンドレイ君の姿をVTRで見る母親をはじめとする家族の様子が映るのですが、「そうそう!ロシア人の母親はこんな感じ!」と納得するシーンもありました。師匠の木村氏は昔気質の厳しい人。といっても日本人からすれば職人にはよくいるタイプの人です。アンドレイ君が仕事が終わってからひっそりと作っていた自分の小さな盆栽を初めて師匠に見てもらおうとするのですが、母親は師匠に見せる前から「キレイな形だわ。」と息子の盆栽を褒めます。この時点で日本人の僕は「あぁこれは師匠にボロっカスに言われるパターンかな。」と想像しました。ボロっカスまではいきませんでしたが、やはり師匠は褒めません。それでもロシア人青年の盆栽を65点と評価しました。これを見ていた母親は「私は100点」と言うのです。
ここで僕は実際は母親は木村氏のことをボロっカスに言っていてオンエアではカットされていたのではないかと勘ぐったのです(笑) というのもロシア人の母親は特に息子に甘い気がするからです。それは日本人からすると過保護では?と感じる事があります。もちろん厳しいことも言うのですが、他人が自分の息子に厳しいことに抵抗のある母親が多いです。
ロシア人女性やウクライナ人女性とお付き合いすると、子持ちの彼女の知り合いと接する事もあるかと思います。その際に子供が悪さをしたらまず彼女に伝え、彼女から母親に伝えてもらい叱ってもらうなど子どもとの接し方にはある程度の距離感をもっていた方が良さそうです。